衣類のクリーニング

礼服スーツのクリーニング

今回のクリーニング紹介のアイテムは礼服スーツです!
今回は最初から最後までちゃんと写真撮りましたのでご安心ください。

では早速検品から👀↓
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↑検品終了!ボタンをしっかり保護します👌

洗う準備が整ったら洗います。
ウールの礼服はよほどのことがない限り、安全なドライクリーニングを行います。ウェットクリーニングももちろんできますが、縮みやシルエットの崩れが起こるものが多いです。土砂降りの雨に打たれた、大汗をかいた、厚狭川で泳いだ、などどうしても、というときには対応しますのでご相談ください。

ドライクリーニングについてはまた長くなっちゃうのでこちらをご参考にどうぞ!↓
ドライクリーニングってなに??
こちらはおべべのドライクリーニングの解説です↓
おべべのドライクリーニング


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↑洗いあがったら一点一点仕上げます。肩を仕上げて、裏地もしっかりと。
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↑全体が仕上がったらラストはラペルですね。礼服はダブルが多いです。仕上げもこれまた楽しいです。

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↑ジャケットが完了すればお次はズボンです。ポケットを仕上げた後はお尻を丸く立体的に仕上げます。

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↑筒部分はしっかりシャープに!

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↑上下を組んで完成です!

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↑礼服類は頻繁に使うものではないので、虫食いやカビの被害に遭いやすいです...。ですので、礼服類は婦人物も含めて、すべてしまいこみセット(防虫防カビカバー)が標準装備です。環境にもよるので絶対防げます、とは断言できませんがそのまましまえるので楽ちんです。

以上、礼服スーツのクリーニングの紹介でした😊

スーツのクリーニング

今回はありそうでやってなかったアイテム別クリーニング工程の紹介です💪


初回を飾るのはスーツ(背広上下)です!
私自身スーツを着るのが好きなので、どうやったらかっこよく決まるか考えながらやってます。笑
でもそのおかげか、スーツの仕上げをほめていただくことが多いのでとても嬉しいです😊


その工程ですが、お客様からお預かりしたらまずは検品です。
シミやほつれ、破れがないか、ボタンはすべてあるか、洗ったら割れそうなボタンはないか、ポケットにお忘れ物がないか...などなど。

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↑検品中。


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↑検品終了!洗う前にはすべてのボタンに必ず保護カバーを付けます。スーツのボタンと言えども、そのスーツにあった色味、柄、材質のボタン、オーダーだとお客様が選ばれたボタンが付いています。洗浄中にそのスーツの大切な一部であるボタンを割ることは許されません。

検品、ボタンなどの飾りの保護が終わったら洗浄です。

こちらのスーツは汗汚れなど目立った水溶性の汚れがありませんでしたのでドライクリーニング処理しました。


ドライクリーニングについてはこちらをどうぞ↓
ドライクリーニングってなに??
こちらはおべべのドライクリーニングの解説です↓
おべべのドライクリーニング


洗いあがるとアイロンで一点一点仕上げます

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↑「スーツは肩で着る」という言葉があり、これはスーツを選ぶ際のサイズを言うときに使われますが、私は仕上げでも同じだと思います。肩も視界に入りやすいため超重要だと考えています。
馬たち
↑”馬”と呼ばれる道具を衣類の種類やサイズに合わせて使い分けます。スーツの肩は左端の”肩馬”を使って立体的に仕上げます。

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↑裏地もしっかりと仕上げます。

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↑私の最もこだわりの強いラペル(襟の折り返し)部分です。

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↑ジャケットが終わったらズボンです。ポケットももちろんアイロンをかけます。

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↑ズボンのお尻部分は立体的に丸く仕上げます。

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↑一方ズボンの筒部分は、バシッとシャープに仕上げます。

そして上下ともに仕上がったら、ジャケットのシルエットをキープするしっかりしたハンガーに掛けます!
気合を入れて洗って仕上げて、その仕上がり写真がこちら!
どうぞッッ!

・・・といきたいところですが、超肝心な仕上がり品の写真を撮り忘れてお客様にお返ししてしまいました😭

ということで、写真のスーツとは違いますが、ご参考に別のスーツの仕上がり品を...。
背広仕上げラペル
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いや、我ながら本当におっちょこちょいというかどんくさいというか...。

しかしながら、仕事に関しては氣を抜くことなくやっておりますのでご安心くださいませ😁💪


おべべのドライクリーニング

前回の記事で、クリーニング店の代表的な洗浄方法のドライクリーニングの説明をしました!

前回の記事はこちら↓
ドライクリーニングってなに??

じゃあ、おたくの洗浄品質はどうなの?ということになると思いますのでご説明します😁

当店では、前回の記事で書いた方式とは違った設備でドライクリーニングを行っています。
ホットマシン番号付き

上の図が、当店でのドライクリーニング設備を簡単に模したものです。
この設備を使っての洗浄工程は、

①処理槽で専用洗剤を溶かした溶剤で衣類を洗う。
②汚れた溶剤を①から蒸留釜へ流して120℃以上の高温で加熱して蒸発させる。
蒸留中
↑この写真は蒸留器ののぞき窓から。汚れた溶剤がぐつぐつと煮えたぎってます。
③蒸発した気体を冷却機で冷やして再び液体にする。
④その液体を水分離器にいれ、水と溶剤に完全に分離する。
その後は、キレイに再生した溶剤を再び①の工程で使います。
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↑蒸留再生して専用洗剤を溶かした状態。常にクリアな清潔な溶剤で洗えます。

ちなみに、ぐつぐつと蒸留釜で加熱した後には最終的に下の写真のような、服から出た汚れが凝縮したドロドロの液体が残ります。これは専門の産廃業者さんに適切に処理してもらいます。
スラッジのサンプル


この方でのドライクリーニングを行うことで、
  • 溶剤と水、汚れを完全に分けて洗うことができる。
  • 常に溶剤を衛生的な状態にキープできる。
  • 高温で蒸留することで細菌類が死滅し、汚れが溶剤に混ざることもない。
  • 溶剤の中に混じる水分がほとんど無いので、縮みやシルエットの崩れは起こらない。
  • 専用洗剤の濃度が一定に保たれるので、洗浄品質が安定する。

といった利点があります👍

ちなみに当店では、定期的に外部機関(全国クリーニング生活衛生同業組合連合会のクリーニング綜合研究所)による洗浄評価テストを受けております。

それによって自店の課題や現状の確認をできるのですが、それに加えて洗浄品質において全国のクリーニング店との比較ができるのも面白いです。

このテストを受けるのは全国の有志の強者ぞろいでモチベーションも上がりますし、そんなライバルたちと切磋琢磨できるのはステキですね...。

今後も、より高いレベルでのサービス提供をできるように技術の研鑽をしてゆきます💪





ドライクリーニングってなに??

クリーニング店の代表的な洗い方の一つにドライクリーニングというものがあります☝️
よく耳にする言葉ですが、一体どんな洗い方なのでしょう?

実はドライクリーニングでは、水ではなく油で洗っています。

え!!😳と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

ただし、”油で洗う”といってもサラダ油のように常温で液体の油ではなく、揮発性のある有機溶剤を使います。(以下、溶剤と呼びます。)

それら溶剤は、繊維への影響が水に比べて少ないため、水洗いすると縮んだり傷めたりしやすい衣類(ウールやシルク素材のスーツ、セーターなど)でもトラブルなく洗うことができます👍
コールドマシン番号付き



上の図はクリーニング店でよく使われているドライクリーニング設備を簡単に表したものです。
その洗浄工程を説明させていただくと、


①ベースタンクの溶剤に専用洗剤を入れてスタンバイ
②カートリッジフィルター(ろ紙)で汚れをこしとって③吸着剤へ
③吸着剤で色素汚れ、細かい汚れ、におい成分を取り除いて処理槽へ
④処理槽で衣類を洗った後の溶剤は①のベースタンクへ

と①から④を繰り返します。

ここで問題があって、家庭洗濯なら洗った後の汚れた水は下水道へ排水されるのですが、ドライクリーニングでは水ではなく油で洗うので、それはできません🙅‍♂️

なので図のようにフィルターと吸着剤を通して、溶剤を再利用して使っています。そのため、洗うたびにどんどん溶剤は汚れていき、溶剤の管理(溶剤の汚れ具合の測定やこまめなフィルターの交換などのメンテナンス)を怠ると、以下のような現象が起こります😰

  • 洗った衣類が逆に汚れてしまう、逆汚染と呼ばれる現象の発生。
  • 汚れた溶剤の中で雑菌が繁殖しイヤなニオイがつく。
  • 溶剤の中に、衣類から持ち込まれた水分が蓄積して、本来衣類へのダメージを抑えるはずのドライクリーニングでも、縮みや色移りなど、水洗いをしたようなダメージを衣類が受ける。

もし、いままでクリーニング店を利用した中で、
  • クリーニングに出した白い服が、くすんで帰ってきた...。
  • クリーニングから返ってきたばかりの衣類なのにイヤなニオイがする...。
  • ドライクリーニングしてもらったはずなのに、縮んでいる...。

といった経験があるなら、そういったお店は必要な溶剤管理をせず、汚れた溶剤で洗っている可能性があるので、はっきり言わせていただくとオススメできません。

お店によってドライクリーニングの品質はバラバラです。

先ほどの悪い例のような、真っ黒に汚れた溶剤で洗うお店もあれば、溶剤管理をめちゃくちゃ徹底して抜群の洗浄品質を誇るお店もあります。

消費者の方々には、『価格』や『家から近いから』といった理由だけではなく、『洗浄品質』もお店選びの参考にしていただけたらと、一クリーニング店として思います。

次のブログではおべべのドライクリーニングをご紹介しますのでお楽しみに😁



広範囲の汚れ

こんにちは!


今日の事例紹介は後輩のお母さんが持って来て下さった後輩のお気に入りのブルゾンです。


お母さん曰く、あまりに汚かったので捨てようと思ってたとのことでした。笑


今回は全体汚れ、とくに身頃の下半分、袖の広範囲の汚れがキツく、大阪に住んでることもあって排気ガスや油煙、煤、その他食べ物などの様々な汚れが混在してる可能性が高かったので、ドライ→水洗い→残ったところをシミ抜き、という洗いメインでの処理をしました。


ビフォー



アフター


超サッパリしました!!コテコテでしたが、ふんわり軽くなりました。しかし、マジで洗い甲斐がありました!笑


頑張って働いて、自分で稼いで買ったお気に入りのブルゾン。これからも大切に長く着て欲しいです!
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